カレーライスの半分はライスだという事実。

カレー作り、と聞いてパッと頭に浮かぶのは、鍋でグツグツと煮込み料理をしている姿だろう。たしかに、カレー作りのイメージはそれで間違い無い。しかし、その鍋で煮込んだカレーが占めるのは皿の面積の半分しかない。もう半分はライスで埋められているからだ。

カレーライス作りではなくカレー作りと言っているのだから、カレーのことだけ考えていればいい、なんて理屈は通らない。ライスと共に口に入り、舌の上で吟味されるわけだから、謂わばカレーとライスは運命共同体である。ならば、ライスにも同じくらい努力と愛情を注いでやらねば不公平というものだ。

ライスもまたカレーと同様に奥の深い世界である。単純な白米でも、品種から炊き加減まで、こだわりを追求できるポイントは無数にある。香り付けにローリエと一緒に炊いてみたり、サフランライスにしてみたりと応用の幅も広い。米の種類を変えて、タイ米やバスマティ米を試してみるのも面白い。余裕があるなら、ビリヤニエスニックチャーハンを作ると一気にゴージャスになる。とにかくライスサイドも手を加え始めるとキリがない。

カレーもライスも複雑な要素が絡み合った上で成り立つものである。しかし、一番大切なのは、この2つが調和していることではないだろうか?

いくら美味しいカレーが作れても、ライスが邪魔していては、トータルで見た時に残念な印象になる。ライスがカレーの引き立て役になるのか、はたまた味に深みを持たせるのか、色々なパターンがあると思うが、マイナスにならないよう注意が必要なことは確かである。

カレー道を極めるには、ライス道をも突き進む覚悟かもしれない。

そして、サンバル道まで考え始めると・・・

ぼーっとしている時間はない。作って作って作りまくって、食べまくろう。

 

今日の一皿

ノーマルなチキンとじゃがいものカレー。

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トマトを時間差で2段階にして加えることで、溶け込ませつつ、形を残してみた。酸味がはっきりするし、見た目にもトマト感が出る。

白米は炊き方がイマイチだった。うちには炊飯器というものがないので、米は圧力鍋で炊いているのだが、並行して何かを作っているとついつい火加減の調整をミスってしまう・・・

スイッチ一つで完了する炊飯器はその点で魅力的だが、なかなか買うところまで気持ちが高まらない。

圧力鍋はかなり万能選手なので、これで全部済ませちゃえばいいじゃない、という精神で今までやってきている。

圧力鍋での米の炊き方、もっと改善点がありそうなので、ここも研究していかねばなぁ。