【かれー屋伊東】日本のダルバート!?やさたま幕の内カレー食べてきた【カレー屋さん】
「やさたま」という言葉がある。
富山に来るまで一度も聞いたことのなかった「やさたま」。みなさんはご存知だろうか。
これは富山の言葉なのか、北陸一帯なのか、はたまた全国的な言葉なのだが僕だけが偶然これまでの人生で一度も出会わなかっただけの言葉なのか…わからない。
しかし、これを知ってからというもの、定期的に無償にこの「やさたま」が欲しくなる。
そろそろ正体を明かそう。
「やさたま」とは「野菜たまご」の略称のことで、カレー屋のメニューに使われる。野菜たまごカレー、といった具合だ。
「やさたま」だったり「野菜たまご」だったりとカレー屋さんによって表記に揺らぎがあるが、料理そのものにも揺らぎがある。
基本的には、刻んだ野菜を炒め、卵で包むという、いわゆる「野菜の卵とじ」。もっともシンプルなのは、スライスした玉ねぎとたまごの組み合わせ。少し豪華になると、人参とマッシュルームが入っていたりする。マッシュルームが野菜なのかはここではスルー(笑)
あまり気にしていなかったので、間違っているかもしれないが、塩胡椒などの調味料は入っていないと思う。カレーと一緒に味わうものなので、必要ないからね。
やさたまカレーを出しているお店は色々あるけれど、その中でも人気なのが、今回訪れた「かれー屋伊東」だ。
伊東には、やさたまをさらに上回る特徴的なメニューがある。
それが「幕の内カレー」。
マクノウチというフレーズを聞くと、どうしてもベントウという言葉を連想しがちだが、そうではない。かれー屋伊東では、カレーが続くのが常なのだ。
幕の内カレーといっても、幕の内弁当のおかずをそっくりそのままカレーに載せたのではない。
豚カツ、ウインナーというよくあるトッピングに加え、フライドポテトとインゲンのフライのあまり見かけないのが載り、さらに「あまいタマゴ焼き」と「梅干し」の初見だと少し不安になるやつらが添えられる。梅干しは幕の内のシンボル的存在で、堂々とセンターに鎮座する姿は圧巻だ。
富山に来るまで出会わなかった不思議なメニュー「やさたま」と「幕の内」。この2つを合わせたのがかれー屋伊東のフラッグシップメニューとも言える「野菜たまご幕の内カレー」だ。
日本のダルバートと呼びたくなるこのカレー、一口ごとに味が変わるので最後まで飽きがこない。なので、トッピングのボリュームを全く気にすることなく完食してしまう…(笑)
値段は880円。満足感を考えると安い。
ルーは、金沢カレーまではいかないけれど、トロミと塩気の強いビーフカレー。
このルーに各トッピングが口の中で混ざり合い、「やっぱり豚カツとカレーは王道やね」とか、「カレーと甘い卵焼き、意外と合うな」「梅干しの酸味はカレーに負けない」とか、面白い発見がたくさん出てくる。
富山にお越しの際はぜひ寄ってみてください!
ちなみに、日曜日が定休日なのが残念なところだ…
関連ランキング:カレーライス | 西中野駅、広貫堂前駅、小泉町駅