【信州十四豚カレー】養命酒の原料が巡り巡ってカレーになった!?長野のお土産カレー【レトルトカレー】

今回はレトルトカレーを2つご紹介しよう。

信州・長野県といえば、まずは日本アルプス。そして、善光寺。さらに忘れてはならないのが、「養命酒」だ。

1602年から信州の地で絶えず作られている養命酒は、14種の生薬を原料としている。もちろん、その中にはカレーでおなじみのスパイスも含まれている。

養命酒を作るときに、この14種の生薬の残渣(濾過後の残りかす)ができる。これを飼料化し、豚のエサにしているようだ。

スパイスで育ったと言えなくもないその豚を「信州十四豚」と呼んでいる。読み方は、シンシュウ“ジューシー”ポーク。優しい方は笑ってあげよう。

前置きが長くなったが、そんな信州の誇る信州十四豚を使ったカレーが、今回紹介する「信州十四豚カレー」と「信州十四豚キーマカレー」だ。

 

まずは、カレーの方から。

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黒に金字のパッケージが高級感を醸し出している。養命酒プロデュースであることがわかりにくいのが、残念なところ。そこをアピールすれば、もっと食いつきが良くなるのでは?

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裏面には「信州十四豚」に関しての簡単な説明がある。それ以外には、特に変わったポイントはない。

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さて、カレーの方はどうだろうか。かなり大きめ豚肉がゴロゴロと入っていて、見た目だけでもボリューム感が伝わってくる。よく煮込まれていて非常に柔らかく、脂身もしっかりあって、まさにジューシー。

タマネギがよく溶け込んでいて、かなり甘口に仕上がっているので、辛いのが苦手な人でも十分美味しく食べられるはず。

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このサイズの豚が入っていると満足感が大きいよね。

 

続いて、同シリーズのキーマカレー

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こちらは、黄色に銀字。説明書きが白字。読ませる気ないんだな、と思わせるデザイン。パッケージに関しては残念なポイントが目立つ。

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僕としては、信州十四豚を説明する文章にも引っかかる点があるのだが、あまり細かいことは言わないでおく。

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キーマカレーの方は、豚挽肉とニンジン、タマネギが具材として使われている。いたってオーソドックスなキーマカレー

美味しいのだが、特別な感じはしないなぁ…

カレーの方と違い挽肉が使われているので、信州十四豚のインパクトが薄く、パンチが弱い。

これでは地元のスーパーで売られているレトルトキーマカレーと大した差がないのではないか?

 

2つの総評すると、インパクトに欠けるカレーと言えるだろう。

養命酒の残渣が豚の飼料として使われているというストーリーをもっとおしてもいいんじゃないかな?

お土産でカレーを買う人は、カレーに興味がある人で、中にはスパイスに関心がある人もいるだろう。

残渣がカレーにも使われるスパイスの一部であり、それを食べた豚をカレーの具として食べる、というのも面白いと思うけどなぁ。豚を媒体にスパイスを摂るってなかなかできないよ。

 

と、なんだか辛口なレビューになってしまったが、決して不味いものではない。むしろ、一定の水準を超える美味しいカレーだと思う。

でも、お土産にするにはもう少しインパクトがほしい。少し冒険してみてもいいんじゃない?と思う。