マサラってなんなんだ・・・

今日はレバーマサラを作ってみた。定番のスパイスに漬け込むことで、レバーの臭みが消えるので、苦手な方にもオススメな一品だ。豚や牛を食べる習慣のないインドでは鶏のレバーを使うのが一般的なようだが、今回は豚レバーを使った。スーパーで安くなっていたからである。次回は鶏レバーで作ろうかな。

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それにしても「マサラ」という言葉の意味がイマイチ掴めない。ガラムマサラに代表されるように、ミックススパイスの意味とされることが多い。それで言えば、「レバーマサラ」は料理名ではなく、料理に使ったスパイスを指すのでは?と考えてしまう。

マサラチャイはスパイスの効いたチャイをイメージするし、チャイマサラだとチャイを作るためのミックススパイスだ。であれば、マサラレバーが正解?

ところが、インド・ネパール料理屋さんの中には、チキンカレーとチキンマサラの2種のメニューを出しているところもあるらしい。カレーと並列されるってことは、やっぱり料理名?

この疑問はネット上でも結構議論されているみたい。そして、驚くことに結論がすごく曖昧。

この曖昧さの原因のひとつは、どうやらインド地域のもつ多種多様な文化にあるらしい。まさにスパイスのようにミックスされているのだ。地域という物理的な差もあれば、カーストという目に見えない区切りもある。そしてイギリスによる植民地化。生きた場所と時間が少し違えば、全く異なる文化的背景が染み付く。

言葉の意味を10人に聞けば、10通りの答えが返ってくるのが、インドという国なのかもしれない。ほんとのところは日本という島国育ちの僕には容易には理解しきれないのだろう。

料理名の話からえらく脱線してしまった。

とにかく、料理名が曖昧だろうとなんだろうと、食べてみて美味けりゃいいのである。